人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方

「新おとな学入門」は「新おとな学Ver.2」として新しくなりました。
新しいURLは https://www.snias.com です。
よろしくお願いいたします。


人生後半戦の仕事と生活は他者との関係から:新おとな学

前回は「働き方・暮らし方・学び方・遊び方」についてお話ししました。今回は同じような「仕事・生活・学び・遊び」というタイトルですが、前回とは視点を変えてお話ししたいと思います。

人生後半戦と同じような意味を持つ「白秋」という表現があります。中国の五行説(五行思想)を季節に当てはめ、さらに人生の各年代に四季を重ねたのが「青春・朱夏・白秋・玄冬」です。

五行説(五行思想)の起源は2300年前のことですから、平均寿命が延びた現代とは「白秋」がさす年代は異なっていると思います。それでも「白秋」が意味する年代とは「落ち着きがある様」を意味しており、年をとることを受け入れる年代とも言えます。

シニア世代が過去に戻りたい、若い頃に戻りたいと思っている人が多いという記事を読んで、年をとることを受け入れているようで受け入れていない人が多いのが現状のようです。



仕事と働き方はそもそも違うと思う


仕事と働き方の関係は

「仕事をする」と「働く」は同じ意味で使われます。「仕事」にはいくつかの意味があり、「職業」と「労働」で使われることが多く「働く」の意味も「どんな職業で、どんな労働をしているのか」ということを意味します。

「仕事」には2つの目的があります。 1つは「生活の糧を得るため」で、ほとんどの場合がお金を得るためです。もう1つは「誰かのため」であり、「誰か」というのは他者のため・社会のためという考え方もありますが、自分のためという考え方もできます。

「働く」とは仕事の目的を達成するための過程であり、働くことで重要なのは「働き方」です。「働き方」には、働く環境、働くうえで必要な知識と知恵、経験と熟練が必要になり、その集大成が「技術」となって表れます。


人生後半戦の仕事と働き方

1つの仕事に「生活のため・誰かのため」という2つの目的を持つこともできますし、生活のための仕事と誰かのための仕事を分けて考えることもできます。1つの仕事しかできないのであれば「生活のため」をないがしろにするか、自分を含めた「誰かのため」をあきらめることになります。

また今までは1つの仕事を行うための働き方も限られていましたし、働くうえで必要な環境・知識・知恵・経験・熟練を得るためには時間がかかりました。仕事の目的を叶えるためにこれらの要素が揃っていないときには努力と根性が必要だとされていました。

人生後半戦では仕事の目的と働き方の要素に分けて考える必要があります。なぜなら人生前半戦とは違い、人生後半戦は仕事と働き方は右肩上がりばかりではなくなるからです。少なくとも右肩上がりの角度は緩やかになってきます。


仕事を3つに分け、働き方を当てはめる

職業とし人生後半戦の仕事をて選択するために、生活のための仕事・他者のための仕事・自分のための仕事の3つにに分けて考えます。次にそれぞれの仕事に働き方に必要な環境・知識・知恵・経験・熟練を当てはめて考えます。

50歳になったらキャリアの棚卸しをしよう、50歳になったら転職するつもりで履歴書を書いてみようという話を聞いたことはあるでしょうか。過去の経歴とアピールポイントは書けても、これからの仕事と働き方について書けるでしょうか。

以前は人生後半戦になれば魅力的なルックスよりも魅力的なスキルやキャリアがその人との人となりがわっかったものですが、今ではスキルやキャリアが似たり寄ったりとなりそれだけではわからない時代となりました。自分自身をどのように分析するかが人生後半戦の仕事と働き方に必要な時代なのです。






ワーク・ライフ・バランスよりも大切なこと


ワークとライフを分けて考えるのは

政府主導のワーク・ライフ・バランスという考え方も、ワークもライフも充実したいというワーク・ライフ・ミックスという考え方も、ワークとライフを同一線上にあるという考え方から成り立っています。

ワークとライフはシーソーや天秤のようにバランスの取れるものではなく、その時その時によって適切な割合になるものだと思います。働き方改革でワークだけが変わったろころでワークとライフのバランスが取れるものでもなく、ライフも変えなければなりません。

働き方改革と同じように暮らし方改革を同時に行わなければワークとライフのバランスを取ることはできませんし、そもそも働き方改革の前に仕事について考えなければならないように、暮らし方の改革の前に生活について考えなければならないでしょう。


ワーク・ライフ・バランスとは仕事と生活の調和なのか

「ワーク・ライフ・バランス」を「仕事と生活の調和」と考えると、ワークは仕事に、ライフは生活となります。仕事とは働くことだから働き方改革だと考えるならば、生活とは暮らすことだから暮らし方改革と考えてみたわけですが、その前に仕事に目的があるように生活の目的を考える必要があります。

生活の目的は2つあります。生命活動を続けること、すなわち生きることであり、これを「健康」と表現することが一般的です。もう1つの目的は健康に生きることができるための条件として「衣・食・住」があげられます。この2つを満たすことが生活の目的です。

上記の2つ以外にも目的として考えることがあります。それは「他者との関係」です。基本的に生活は自分ひとりで行うことが基本ですが、ほとんどの場合は他者との関係を築きながら生活しています。仕事の目的にも自分と他者との関係があるように、生活における場合とどのように違うかを考えてみます。






人生後半戦の働き方と暮らし方を考える順番は


仕事と生活の違いは時間の使い方と

仕事と生活の違いは時間の使い方の違いです。仕事と生活を同時に行わないようするのではなく、同じ時間において仕事の比重が大きいか、生活の比重が大きいかという違いです。他者との関係も同じように考えられます。

他者との関係を仕事の場合は目的として考えることができますが、生活では目的というよりも基礎・基本・最低条件と言った方がよいかもしれません。仕事における他者との関係の距離感にも違いあります。生活における他者との関係は仕事よりも距離がずっと近いのです。

親子だから、夫婦だから、家族だからという考え方は生活では考えられても仕事では考えにくいのではないでしょうか。仕事と生活の大きな違いは他者との関係性にあると思います。


人生後半戦は自分と他者との関係に

人生後半戦の働き方と暮らし方を考えるためには、人生後半戦の仕事と生活を考えなければなりませんし、仕事と生活を考えるためには他者との関係をどうしたいかという考えを持ち合わせていなければなりません。

そして他者との関係は、今までどうしてきたか、今はどうか、これからどうしたいかという過去・現在・未来についても考えるべきでしょう。他者との関係を考えるためには、まず自分が今までどうしてきたか、今はどうか、これからどうしたいかという考え方が必要になります。

難しく考えるのではなく簡単に考え、できれば「ひとこと」で言い表せることができればベストだと思います。人生後半戦でなくても考えるべきことかもしれませんが、人生後半戦という「節目」を感じた時には、「自分のあり方>他者との関係>仕事と生活>働き方と暮らし方」を考えてみてはどうでしょうか。






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