人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方


「新おとな学入門」は「新おとな学Ver.2」として新しくなりました。
新しいURLは https://www.snias.com です。
よろしくお願いいたします。


老後の不安は「孤独・健康・お金」の3Kだと言われています。また「心」という生きがいを加えて4Kという考え方もあります。
なぜこのような不安が生じるのでしょうか。
孤独・健康・お金の不安は、足るを知れば恐れを知らず


不安ビジネスとして取り上げられているのか?


ビジネスの基本は「不」

「不」の付くところにビジネスありと言われます。不安・不満・不便などを解消することをビジネスとするということです。ニーズやウォンツ、またはシーズを基にしたビジネスというよりは具体的でわかりやすい考え方です。

心配性の人を対象にする

不安・不満・不便などは人によって感じる程度が異なりますので、ある人が不安だと思っても他の人は不安だと思わないかもしれません。心配性の人は少しの不安でも不安を解消したいと思いますが、心配性の人だけを対象にしてもビジネスは成り立ちません。

ビジネスに都合のよい手法

そこで不安・不満・不便などを大きくしてビジネスの対象者を増やそうと、起きている事象を重大な問題のように見える表現を使います。よくあるのは悪い例だけをあげたり、ビジネスに都合のよい資料だけを提示する手法です。

騙しているわけではない

決して騙している、騙されているということではありません。人は見えていること、知っていることで生きています。知らないことを目の前に出されると、事実には違いありませんので片面だけを見て信じてしまうのです。




年齢に関係なく不安は他者との比較で生まれる


老後に限ったことではない

「孤独・健康・お金」という3Kを老後の不安と冒頭に述べましたが、これらの不安は老後に限ったことではありません。「心」についても同様です。年齢・性別に限らず、人間関係・健康状態・経済状態に悩んでいる人は大勢います。

なぜ孤独が不安になるのか

昔は村八分、昨今では「いじめ」として社会現象の1つになっている心理があります。誰かを阻害することで自分は多数に属している「寄らば大樹」という意識です。この現象で生じるのは孤独ではなく孤立なのですが、孤独と孤立を混同して伝えられていることが不安大きくしています。

なぜ健康が不安になるのか

私事ですが、私は10代のころに病気になり健康を害しました。以来数十年間、健康とは縁のない生活をしており、昨年は心筋梗塞を患い一命を取り留めました。健康に対する不安は一生続くと思って生きています。健康でも健康でなくても体の状態は受け入れなければならないのです。私からすれば自分が健康だと思っている優位感があるから不安になるのです。

なぜお金が不安になるのか

お金の偏在は今も昔も変わりはありません。ほんの少しの大金持ちと多くの貧乏人とその間にいる小金持ちという構図は今も昔も変わりはないのです。何が違うかと言うと貧乏人・小金持ち・大金持ちの基準が時代によって変わるだけなのです。お金があれば不安がないかと言えばそうとも限りません。お金の不安は他人との比較から生まれるのです。




孤独・健康・お金の不安を和らげるためには


孤独の不安を解消するためには

孤独は自分ひとりという意識が強いことが原因になります。他の人から見れば人気者のように見えても本人は孤独を感じているかもしれません。

孤独でも他の人との関係があれば孤立はしませんが、他の人との関係を自分から断ってしまうと、精神状態が不安定になり脳や体に悪い影響を与えることは証明されています。他の人との関係を断とうとする原因をなくすように本人も周りの人も考えて対応することが必要です。

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健康の不安を解消するためには

健康というのは体調が良い状態であって、体調が良い悪いというのは自分でしかわかりません。客観的には医学的な検査で病気になる原因があるかどうかは判断できます。原因だけではなく検査で病気が判明することもあります。

病気でなければ健康だという考え方は不安の原因を和らげることになりますが、原因がなくなったという訳ではありません。本当の不安とは健康を害し、病気になった先のことではないでしょうか。病気になったときにどのように対応すべきかがわかれば不安は和らぎます。

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お金の不安を解消するためには

老後資金という用語はいつから使われるようになったのでしょうか。年金だけで暮らしていくことは夢だったのでしょうか。お金の不安は生活資金の不安です。生活資金がなくなってもセーフティネットとしての生活保護制度があるので生きていくことはできます。

ただし生きていくだけであって、前述の孤独と健康の不安は受け入れなければなりません。孤独と健康もお金で買うことができる時代です。つまり「心=いきがい」を持っていなければ、セーフティネットだけでは不安は解消しきれないのです。

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参考:平成30年版高齢社会白書(内閣府)


足るを知るとは清貧に甘んずることではない


老後の不安を解消しても

「孤独・健康・お金」という不安を解消しても事実は変わりません。他の人との関係を持たず、健康を害し、お金がないという事実が自分の身に起きた時に、事実として受け入れることはできるでしょうか。

常に他の人と比較をしていたり、自分が納得する基準を高くしている人にとっては事実として受け入れ難いでしょう。

足るを知り恐れを知らず

「足るを知る」という言葉があります。この言葉は清貧とか多くを求めすぎないことを意味すると知られる一方で、その本当の意味は身分相応の生き方をするという権力者が庶民に向かって放ったという考え方もあります。

私は「孤独・健康・お金」はすべて心の持ち方だと思っています。「心」とは生きがいではなく、考え方次第ということです。なにをもって足るとするかは知識次第であり、知識があれば不安は和らぎ過度に恐れることはないと考えています。

無知は罪なり、知は空虚なり

ソクラテスは「無知は罪なり、知は空虚なり、英知を持つもの英雄なり」という言葉を残しています。知識がなければ受け入れるしかなく、知識だけでも役には立たず、知識は使うことで初めて役に立つと私は解釈しています。

自分に訪れる老後の環境と状況を知り、その上でどのように対応するかを考えなければなりません。今の自分と老後の自分を「孤独・健康・お金」で比較してみれば自ずと違いが見えてきます。あとはどう対応するかであり、それを考えるのが50代60代です。

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どんなに知識を持っていても、どんなに対応する準備ができていても避けられないこともあります。「孤独・健康・お金」以外のことで一大事が起きるかもしれません。考えればきりがないのですが、少なくともこの3Kへの対応は心がけておきましょう。

また良質な3Kビジネスならまだしも、悪徳3Kビジネスにはくれぐれも注意しましょう。





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