人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方


「新おとな学入門」は「新おとな学Ver.2」として新しくなりました。
新しいURLは https://www.snias.com です。
よろしくお願いいたします。


今回と次回の内容
  1. 人生後半戦は下り坂、ピークはどこか?
  2. 学びは仕事のために、仕事と働くことは違う
  3. 暮らしに必要なお金を消費と投資に分ける
  4. 人生とは生き方であり誰もが持つ仕事である
  5. 人生というサイクルを楽しくするために必要なこと
人生後半戦は下り坂(1) - 学び、働き、暮らし、生きる


人生後半戦は下り坂、ピークはどこか?


人生のピークは40代

何を以ってピークと考えるかは人それぞれです。例えば、収入が多いからと言って経済的なピークと考えるのではなく、支出も多く動きが激しいことをピークと考えています。仕事においても家族関係においても浮き沈みが激しいのが40代です。

現在の50代60代は凹世代

現在の人口構造は団塊の世代と団塊ジュニアの世代とい「凸」に挟まれた「凹」があります。この世代が50代60代に当たります。人口は30代とあまり変わりはありません。この凹世代をポスト団塊と考えるか、プレ団塊ジュニアと考えるかで世代感が変わります。

30代とは育ちが違う

人口は50代60代と30代では変わりませんが、育った環境が違います。育った環境の違いはリテラシーの違いとなり、まったく違う世代となっています。ただ社会的なマジョリティは団塊の世代と団塊ジュニアの世代ですので、30代もまた50代60代と同様にマイナー世代だと言えます。

70代が昭和を作った

現在の社会は70代が作った社会が基盤となっています。今から30年前の1980年代と言えばバブル全盛期です。この時代の感覚が未だに残っており、年金・定年・介護などの制度の恩恵を大きく受ける世代です。

20代が未来を作る

20代は既存の制度とはまったく違う社会の中で生きていかなければならない世代です。現在の年金・定年・介護などの制度を当てにせず、自分たちで社会をつくっていく世代です。高齢社会が当たり前になる時代に50代60代を迎えますので、現在とは違った未来が待っています。

10代に期待すること

さらに10代になると年齢を意識せずに20代と共に社会をつくる立場になるのではないでしょうか。18歳で選挙権が得られるように、成人年齢など社会的基準がすべて18歳になるか、新しい認定制度ができるかもしれません。10代には既存の大人社会に馴染まずに自分たちの社会を作ること期待します。

80代にできること

80代以上になると生きることが目的となり、仕事や生活は二次的な目的となります。生きることは健康的であることという漠然とした心身の状況ではなく、18歳で成人となり社会的な権利と義務を持つのと同じように、これからの80代は自ら社会的権利と義務を他の世代に委ねる立場になっていくのではないでしょうか。




学びは仕事のために、仕事と働くことは違う


学びと仕事は同時進行すべし

現在の社会制度は国民の義務である「教育と勤労」を分けて考えています。これは人間が人間を教育し、また人間中心の組織で仕事をする時代に考えられた制度です。現代では知識教育と単純労働は人間が介在しなくても可能になっています。このことは「教育と勤労」を分けて考える必要がなくなり、同時進行が可能になることを示唆しています。

学びはインプット、仕事はアウトプット

教育は机上の学びであり、仕事は実践しながら学びます。学校教育は知識のインプット、仕事は知識を行動に変えたアウトプットです。インプットとアウトプットを分けて考えるとインとアウトの間が結びつきません。2つの間のスループットこそ大切ですので、学びと仕事は同時進行すべきだと思います。

仕事と働くことは違う、働くことは労働

「大人になると仕事をしなければならない」という考え方は、勤労の義務に基づいています。仕事をすることと働くことは別のことを意味しています。働くことは労働であり、仕事は労働の目的やプロセス、成果などをすべて含めています。人生後半戦は労働力としては下り坂ですが、仕事をする力自体が衰えるわけではありません。

仕事はなくならないが、労働力は不足する

21世紀になってAI・ロボット・IoTなどの技術が仕事を奪うような論説が目につくようになりました。仕事はなくなるのではなく、人間が行わなくなる社会になるということです。人間が働くのではなく機械が働くことになると考えるのは、職業がなくなるもしくは変化するということです。現在生じている労働力不足は変化に対応できていないために生じていると考えられます。

なくなる職業と生まれる職業

現在はなくなる職業と生まれる職業の過渡期です。過去においてもなくなる職業と生まれる職業が交錯した時代は、社会の一大転機になった時代です。現在もまた一大転機となっていることを認識しなければなりません。そしてすべて世代が新しい時代に適応するように変わらなければなりません。ところが現実は50代60代を境に大きく分かれています。

非労働社会、不労働層

これからの社会は肉体労働や頭脳労働のような人間的な労働の概念が変わってきます。AI・ロボットのような非人間的労働力が多くなり、人間的な労働力は思考力に変わってくるでしょう。現在の労働という意味では非労働社会に変わり、また思考力が社会の変化に適応できない不労働層が生まれるかもしれません。勤労の義務自体が崩れるとも考えられます。




高齢社会は問題ではない、制度が追いついていないだけ


制度の変化と社会の変化

現在の社会問題は、制度の変化が社会の変化に追いついて行っていないことです。また社会問題を問題として考えるあまりに正解を求めて遅々として解決策が生まれないことです。問題には答えが必要ですが、課題と考えれば試行錯誤を行うことができます。

高齢社会は問題ではなく課題

高齢社会はこれからも延々と続くと予測されています。高齢社会という言葉自体がやがて陳腐化することでしょう。人生100年時代、高齢者が65歳以上であれば、高齢化率35%を超えたときにどのような社会が望ましいかを考えることが、高齢社会という課題に対する対応策になると思います。

人生後半戦を緩やかに下る

人生後半戦は下り坂です。下り坂にも急な坂もあれば緩やかな坂もあります。緩やかな坂を選ぶには、50代60代で社会の変化の方向性を見ることです。社会が変化することは止められませんし、変化に対応することが難しいのであれば、変化の方向を見続けてはどうでしょうか。

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次回は「暮らし方と生き方」について考えてみたいと思います。





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