人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方


「新おとな学入門」は「新おとな学Ver.2」として新しくなりました。
新しいURLは https://www.snias.com です。
よろしくお願いいたします。


高齢社会の人口ピラミッドのイメージといえば、頭でっかちの棺桶型と呼ばれる形ではないでしょうか。私は棺桶型ではなくファネル型(漏斗型)と呼んでいますが、少子化の影響が続き老年層の方が若年層より多い構造が特徴的です。



高齢社会の人口構造には2パターンある


2015年と2045年

下図を見てわかるとおり、2015年と2045年では同じ高齢社会ですが人口構造が明らかに違います。人口ピラミッドは「国立社会保障・人口問題研究所」のサイトを、人口(予測)については「平成30年版高齢社会白書(内閣府)」を参考にしています。 どうでしょうか?

新おとな学_9
総人口  2015年 1億2709万人 >>> 2045年 1億0642万人 (-2067万人)
高齢化率 2015年 26.6% >>> 2045年 36.8%

参考:国立社会保障・人口問題研究所


高齢社会の課題

2015年には2つの凸がありますが、2045年には凸は1つです。高齢社会としてイメージするの2045年型の人口構造ではないでしょうか。現在はまだ2015年型であり、高齢社会で課題となっている解決策、現在の解決策であって、2045年型に焦点を合わせた解決策ではないのです。

2015年型の解決策

2015年型は最初の凸である団塊の世代による高齢社会の解決策として、凸の次の凹の世代50代から60代前半にかけてを高齢者に含めない施策が練られています。さらに次の凸である団塊ジュニア世代には働き方改革と称して高齢者を支える経済力の維持を期待する施策が練られています。

2045年型の解決策

2045年型は凸は1つしかなく典型的な高齢社会であり、この人口構造が2045年以降も続くと思われます。現在はこの人口構造を見て少子化を問題視していますが、考え方によっては適正人口に向かっているとも考えられます。少子化によって起きる人口の減少が顕著に現れています。

少子高齢化が問題なのか

問題視をするのであれば2015年から2045年にかけて64歳以下の人口が2500万人も減少するということです。これは現在の総人口の5分の1に当たります。人口の減少はもはや避けられません。人口が減少しても日本の経済力が維持できるように、既存の企業(特に大企業)と人口減が進んでいる地方自治体が生き残りをかけているように思われます。




人口減少による働き方・暮らし方・教育への影響


人口減少による影響

人口減少による影響はさまざまな分野に影響が生じてきます。一例としては、人口が少なくなるということは住む家も必要なくなり、すでに生じている空き家問題があります。住む家が少なくなるということは住宅地も縮小し、現在過疎地になっている所はやがて非居住地域となり公の生活インフラが整わなくなります。

働き方への影響

労働力人口も減りますので現在のようなオフィスは必要なくなります。仕事場・作業場としてのオフィスから仕事や作業がしやすい場所へと変わり、オフィスの面積は減少しても生産性は高くなるでしょう。労働力人口の減少による経済の影響を受けるのは、人的労働に依存しなければならない業種・職種となります。

暮らし方への影響

人口構造に片寄りが出ると誰でもが利用できるユニバーサルデザインが暮らしに取り込まれる一方で、若年層と老年層が混在するのではなく、それぞれの世代に合った暮らし方が必要になります。古い街並みという意味のオールドタウンではなく、老年層が多い街という意味でのオールドタウンができると思います。

教育への影響

最も大きな課題は教育への影響をどのように対策するかということだと考えています。既存の教育制度・学校制度は小手先の改革ではなく、大きな変革が必要になります。公私立共に学校の維持は資金的にも人材的にも不足してきます。学校という施設のない教育制度ができるかもしれません。教育方針も日本の未来を担うことに重点を置いた方針に変わらなければならないと思います。

高齢者はどうなるのか

2045年の予想高齢化率は36.8%です。現在のように高齢者と非高齢者に分けることは意味がなくなり、成人年齢と同じように社会制度としての義務と権利が生じる区切りの年齢という意味でしかなくなるでしょう。非高齢者の63.2%が高齢者を支えるという発想自体がなくなると思います。また高齢者の権利と義務の内容も変わらざるを得ないでしょう。




未来を予想するよりも未来に向けて何をするか


未来を予想したところで

未来の予想はさまざまな考え方がありますが、未来を予想するだけではなんの役にも立ちません。未来を予想し、未来から逆算して現在何をすべきかを考えることが重要です。また何をすべきかだけではなく、実際に行動を起こさなければ未来の予想は戯言で終わります。ドラッカーは未来について次のように語っています。
未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだ。未来を予測しようとすると罠にはまる。(ドラッカー)

50代60代の世代ポジション

2015年の人口ピラミッドの凹に当たる50代60代を、団塊の世代を中心とした高齢社会のポスト世代と考えるか、それとも2045年には訪れる未来型高齢社会のプレ世代と考えるかで働き方と暮らし方、社会への関わり方が変わってきます。

自分が老年層になったら

老年層に入れば社会が面倒を見てくれる、次の世代が面倒を見てくれるという既存の老年層の考え方を踏襲する人もいるでしょう。一方で未来型高齢社会の高齢者のあり方を模索するという考え方もできます。私は自分が老年層に入った時のことを考えて現在どう生きるかを考えています。

まず何から始めるか

何から始めるかというと、まだ何も行っていない人に対して何かを行なえと言っているわけではありません。何から始めるかは常に決まっています。現状を知るということです。すべてを知ることは難しいので、自分が知りたいこと、知らなければならないことを明らかにすることから始めるのです。




未来型高齢社会のために学ぶことから始める


現在は情報過多の時代だと言われていますが、噂話も論文も情報として扱うからであって、事実は1つだということを忘れずに貪欲に知りたいこと、知らなければならないことを学ぶことが必要です。知識人には誰でもなれますが、知識を応用する知恵者にはなかなかなれません。

現在の50代60代に欠けているのは、自分の将来に役立つことを学ぶことだと思います。また少し幅を広げて未来の社会に役立つことと言うこともできます。逆に平たく言うと「どんな老人になりたいか」ということです。子供の頃に「大きくなったら何になりたい」と聞かれたように、50代60代になって「どんな老人になりたい」と聞かれたと思ってください。

人生100年時代と考えれば、50代から人生後半戦が始まり、60代は序盤戦となります。後期高齢者である75歳でも中盤戦です。スポーツもゲームも終盤戦の戦い方で良し悪しが評価されるように、人生もそうありたいものです。





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