人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方


「新おとな学入門」は「新おとな学Ver.2」として新しくなりました。
新しいURLは https://www.snias.com です。
よろしくお願いいたします。


人生100年時代と言われている昨今ですが、2016年の平均寿命は男性81歳、女性87歳です。健康上の大きな変化がみられる健康寿命は男女とも70代前半ですので、50歳以降の大きな区切りは75歳迄には迎えると考えられます。



人生後半戦の大きな区切りを迎える前に


健康寿命をいつ迎えるか

健康寿命とは「日常の生活に支障なく自立して生活できる期間(年齢)」です。「日常・生活・支障・自立」の考え方も様々ですので曖昧な基準ですが、もう1つの基準となる医療制度ので後期高齢者となるのが75歳です。私も両親の介護を長年介護しましたが、70代で健康状態と認知能力に変化が生じるのを感じました。

2040年の自分は?

人生後半戦は、50代60代と80代以降ではまったく違った健康状態と認知能力に違いが生じると考えられます。70代は個人差があるので過渡期と考えてみます。2015年以降にに50歳になった人は2035年には70歳に入り、2045年には80歳になります。2040年頃の自分を思い浮かべて人生後半戦を考えてみてはどうでしょうか。

人口構成と格差社会

前回の記事では、これからの日本の状態を予測するには「人口構成と格差社会」という課題があると書きました。この課題を自分に置きかえて考えてみると、マスコミ・メディア・本などで取り上げられている平均的日本人の人生後半戦ではなく、自分の人生後半戦を思い浮かべることができます。

定年年齢という区切り

50代60代にはもう1つ区切りである「定年年齢」があります。「定年年齢」は「年金受給年齢」と大きくかかわっており60歳から65歳の期間が過渡期となっています。また、そもそも定年とは関係ない自営業や会社役員のような人は定年を意識することなく働き、暮らすことになります。




仕事と働き方の変化はどのようにして起きるか


労働力人口の減少

今後の人口構成の変化は二度訪れます。団塊の世代が75歳(後期高齢者)となる2025年、団塊ジュニアが65歳を迎える2036-2040年です。2025年には医療費と介護費の問題、2036年以降は年金財源の問題が大きくなり、なんらかの解決策が必要になります。10年後、20年後には国の財政を含めてお金の流れが変わると予測されます。

    参考:人口ピラミッド(国立社会保障・人口問題研究所)

お金の流れが変わる

お金の流れが変わるということは経済的に豊かになる人もいれば貧しくなる人もいるということです。少なくとも現在と同じ経済力を維持するためには、仕事も働き方も変えなければ対応できなくなります。極端に言えば年功序列給与である経験年数を元にした給与制度の廃止、現行の役職制度が変わりまた住宅事情・家族構成の変化による付加給の廃止などが考えられます。そしてお金が貨幣ではなく数字としか理解されない時代になります。 

組織が個人を選ぶ時代

現在の就職活動(就社活動)は組織が個人を選らぶことがごく当たり前のように行われていますが、これから労働力人口が少なくなるにつれて若年層は個人が組織を選ぶ時代に変わってくるでしょう。すでに組織に属している中堅層は転職熱が高まり、熟年層である50歳以降こそ再就職を余儀なくされてくると思われます。現行制度では時代の流れに乗れない熟年層が増えることは組織としては負担になるからです。

なくなる仕事・生まれる仕事

これから10年後、20年後になくなる仕事についてメディアで取り上げられ、仕事の選び方について様々な見解が交わさてれいます。人生後半戦の50代60代にとっては、仕事がなくなることよりも、働くことができるかどうかが焦点になってきます。また、なくなる仕事もあれば新しく生まれる仕事もあり、50代60代で新しい仕事に就く人は限られてくると思います。

    参考:日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に(NRI)

    参考:今後10年で生まれる「未来の仕事」21選(Forbes)



2035年以降の仕事と働き方

50代60代にとって仕事がなくなったり生まれたりすることでの影響は少ないと思いますが、働き方の変化に対する考え方はは大きく変えていかなければならないと思います。組織がピラミッド型からよりフラットになり、生活よりも仕事を優先する働き方は過去のこととなります。他にもいろいろな変化がありますが、本当に仕事も働き方も変えなければならなくなるのは現在の団塊ジュニア世代以降で、彼らが前期高齢者となる2035年以降だと思います。




生き方と暮らし方の変化は


平均的日本人の暮らし

マスコミ・メディア・本などで取り上げられる平均的な日本人の暮らしの変化は由緒ある媒体に譲ることにして、現実的な話としては人口構成の変化と社会格差の拡大にどのように対応した暮らし方になるかだと思います。地域格差・経済格差・教育格差・健康格差などを考えると身近な自分をとりまく格差社会を考えることが先決になるでしょう。

国にも格差がある

平均的な日本人の暮らしはもはや日本という国だけでは考えられません。労働力の不足を海外からの労働力で補うとか、人口減による個人消費の落ち込みを観光客などのインバウンドで補うというように考えるのは、現在の社会環境や経済環境を維持しようするための発想です。日本と外国では日本国内以上にあらゆる格差社会があり、これを利用して労働力や消費力を補うということでしかありません。

    参考:訪日外国人旅行者数5月は16・6%増の268万人で過去最高(旅行新聞)

    参考:「移民流入」日本4位に、15年39万人、5年で12万人増(西日本新聞)

50代60代の暮らし方

50代60代の暮らし方が変わると感じるのは、働き方が変わることからの影響で暮らし方が変わることだと考えられます。例えば主な収入源が年金収入になったり、年功序列とは関係ない働き方を行ったり、今まで安定していたことが不安定もしくは減少・減退することで変わらざるを得ないことから始まります。自分の意志で変えるというよりは、変えざるをえないのが50代60代です。

影響を受けずらい暮らし方

ではどのようにすると影響を受けずらい暮らし方ができるかというと、組織に頼らない働き方と小さな暮らし方を行うことです。小さな暮らし方とは、仕事や旅行での活動範囲は広くても生活圏は小さくすること、家族というコミュニティの単位から個人までさらに小さくなり、その先は家族以外の自由度の高い生活コミュニティでの暮らし方に変わっていくと思います。




第二の「凸」以降にが働き方と暮らし方を大きく変わる


日本の人口構成には二つの「凸」があります。現在は団塊の世代による最初の「凸」で高齢化社会を案じていますが、団塊ジュニアの次の「凸」以降が今までにない働き方と暮らし方に変わってくると思います。それまでは過渡期となり、団塊ジュニアが前期高齢者となる2035年以降を見据えた働き方と暮らし方を取り入れることが、現実的に可能なことだと思います。

仕事は理数系の考え方が中心になり、働き方は個人重視になります。個人は組織に属するのではなく、組織に参加するという考え方になっていくでしょう。暮らし方も小さくなり家族(世帯)という単位で考えることは少なくなるでしょう。すでに高齢者が住む共同施設や独身者が住むシェアハウスなどが増えてきています。

AI・IoT・ロボットなどに拒否反応を示さず、AirBnB・Uber・電子通貨などの新しいサービスに理解を示し、働き方と暮らし方に取り入れていくことが現在の50代60代に必要なことではないでしょうか。





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