人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方

人生後半戦の新おとな学 Ver.2
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「少子高齢化」というときには、「少子化」と「高齢化」のそれぞれの問題と、相互に関係する「少子高齢化」の問題があります。この中で1番大きな問題は「高齢化問題」ではないでしょうか。


◆相互に関連する問題

前回までは、少子化と高齢化が相互に関連する問題について考えてみましたが、間接的には関連付けられても直接的な因果関係は少ないと思います。少子かも高齢化もすべての問題において詰まるところは「日本の経済力の衰退が国民の生活の質の低下を招く」という考えになります。

◆高齢化になると労働力が減る

「労働力=経済力」というのは必ずしも成り立ちません。日本よりも人口が多く労働力人口が多い国でも、日本より経済力が劣っている国もあります。また、労働力は労働力人口と労働生産性によって求められますので、労働力人口が少ない国でも労働生産性が高い国は経済力を維持することができています。

◆労働力を減らさないためには

労働力を減らさないために高齢者ができることは、高齢者も働くということに他なりません。高齢者が働く機会を増やし、高齢者自身も働く意欲を持てば、労働力に成り得ます。労働力とは年齢に関係なく発揮できる力であり、統計上の労働力とは異なるのではないでしょうか。

◆高齢化になると消費力が減る


経済力には労働力という生産力と対極にある消費力があります。高齢化になると消費力が減り経済が循環しないという懸念があります。確かに高齢者の貯蓄額は多いのですが、銀行預金は国債の購入に充てられていますので、日本の経済を維持するために使われています。ある意味使えない貯蓄です。

◆高齢化になると社会参加が減る

労働力も消費力も社会参加をする機会が減ることを意味しています。現状では高齢者の社会参加は高齢者同士の交流が多くなっています。これでは高齢者の囲い込みを行っているのと同じです。また、高齢者が社会参加を行えないのは、高齢者になる前の準備不足もあるのではないでしょうか。

◆高齢化による健康不安が増える

加齢による肉体的・精神的な健康不安は避けられません。高齢者の健康不安は介護や医療に直結する問題です。ただし健康不安というのは高齢者にだけあるものではなくすべての年齢にあります。健康と病気、そして健康と病気の中間にある未病・体調不良・生活習慣などについての認識を改めることによって高齢者もすべての年齢においても健康不安は和らぐと思います。

◆高齢者人口が増えるのが問題か

高齢化が問題ではなく高齢者人口が増えることが問題だとすれば、高齢化という基準を日本独自で持てばよいのではないでしょうか。上記の問題点は、「労働力にならない人が増える」「消費力がない人が増える」「社会参加をしない人が増える」「健康でない人が増える」という問題とも言えます。これらは高齢者だけの問題ではありません。

◆高齢化の基準は65歳?

経済でも人口でも数値化をして考えるときには、なにがしかの基準が必要になります。高齢化というのは65歳以上を対象にして使われています。1960年には男性の平均寿命が65歳でした。(女性は70歳)平均寿命が延びていると同時に高齢化の基準も、高齢化社会に対する考え方も変える必要があるのではないでしょうか。




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日本は世界に先駆けて高齢化が進んでいます。各国でも日本の高齢化社会の動向を観ていると言われています。日本が先駆けているのであれば、日本が高齢化の基準になることもできるということです。まずは65歳という高齢者基準を改めるか、日本独自のダブルスタンダードを設けて見直すことも必要だと思います。


私が個人的に考えてきた「少子高齢化」という言葉から感じる矛盾を簡単にまとめてみました。まずは「働くことによって収入を得る機会を増やすこと」が大切だと思います。次回からは「働き方」を中心にして考えてみたいと思います。





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