人生後半戦の新おとな学入門

50代60代のためのニューシニア講座 働き方・暮らし方・生き方・学び方・遊び方

人生後半戦の新おとな学 Ver.2
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◆何が健康なんだ?

「健康とはいったい何であろうか?」、この質問には数多の答えがあるだろう。健康に定義はなく、本人が健康だと思えば健康ではないかというのが私の頭の中にある。病気の人は健康かというと「違う、不健康だ」という答えが返ってくるであろう。

健康でないことは不健康であって「病気」ではない。不健康にしていると病気にかかりやすくなるという解釈もできる。だから病気の人は不健康かもしれないが、怪我をしている人は不健康とは限らない。「健康」とは良好な状態のことであり、不健康な状態とは体の一部が不具合を起こしており、その原因が病気なのかもしれない。

健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。 (世界保健機関憲章前文)


◆体の健康とは

健康な状態は、「体」「頭」「心」のそれぞれの状態に表れる。世界保健機関憲章によれば、社会的な健康もあるが、これは心の健康と密接な関係がある一方で社会体制や経済力にも関わるのでひとまず「暮らし方」ではとりあげない。まず一番身近な「体」の健康から考えてみる。

ほとんどの場合、健康とは体の健康を意味する。物理的な健康状態の判断はしやすい。痛みや体の変化が起きるからである。健康診断や精密検査を行えば、検査結果から健康状態がわかり、その原因もおおよそ予想がつく。現代の医学医療の進歩は凄まじく、原因不明の痛みや変化はほとんどその原因である病気がわかるそうだ。また治療方法も多岐にわたり多くの病気を治療することができる。

◆体の健康維持

体の健康を維持するには、栄養・運動・休養の3つについて普段から考えて生活することが必要である。食事は美味しい・不味い、好き・嫌いを基準にして選ぶのではなく、体に必要なものを欠かさずとることである。

運動はスポーツのことだけを指すのではなく、日常で体を動かすときに意識して体に負荷をかける時間を持つことである。休養で最も重要なのは睡眠であり、睡眠の質と量の管理を怠ってはならない。体の健康は医学の分野であるので専門的な知識とともに治療も専門家に任せるべきである。

◆頭の健康とは

頭の健康とは脳の健康状態ではなく、「脳力」の健康状態である。「脳力」とは脳の働きであり、頭の健康とは脳の働きが良好な状態を指す。脳力には、記憶力・判断力・計算力など数値化して測れるものと推理力・論理力・コミュニケーション力などのように数値化して測れないものがある。

新おとな世代では、実生活で「あれ、あれ?」となかなか思い出せなくなったり、簡単な計算がすぐにできなかったりと心当たりがあるかもしれない。仕事をしていると衰えないように思うが、同じような仕事を長い間していると使っていない脳は衰えていることも忘れてはならない。

◆頭の健康維持

記憶力を落とさないようにするには、日々の鍛錬を行うことである。同じことを繰り返して覚えるようにする。インプットとアウトプットを繰り返す。刺激を与えたり、休養をとったりする。脳の栄養になる食品を食べる。いろいろな方法があるが、もともと記憶力が悪い人が新おとな世代になってから記憶力が落ちたかどうかは判断しずらい。

脳力も体力測定と同様に定期的に行わなければ分からないことである。脳力が高いとか低いとかではなく、落とさないようにすることが大切であろう。大人になると脳力を測定する機会がないが、継続的に測定できる仕組みと機会があれば健康も維持しやすいと思う。

◆心の健康とは

近年では「鬱(うつ)」という言葉が広く知られるようになり、心の病気の代表的な状態のように思われている。心の病気は多種多様で、一つの症状が突出して表れることよりもいろいろな症状が複雑に絡み合って表面に出てくる。また表面に出てこない心の病気もあるそうだ。もう一つは病気ではない障害の可能性もあるという。

心の状態というのはパーソナリティ(個性・人格・人それぞれの持ち味)によるものが多いので、健康な状態がどのような状態なのかは人によって異なる。心が健康であることよりも心の状態が不健康になって心の病気にならないようにしようというほうが正しいかもしれない。

◆心の健康維持

心の健康維持が不健康にならないように注意することであれば、平常の心の状態がどのような状態なのかを把握しておく必要がある。占いなどでいくつかの条件によって性格や心理状態を表すことがある。人間の心理状態はいくつかのパターンで表せるが、いつも同じ心理状態とは限らない。性格も同じである。明るい性格と言っても個人差は大きい。

体力や脳力のように心理状態の判断を定期的に行うことは的確性に欠ける。自分で判断するのではなく他の人から判断してもらうほうが良い。心の健康状態は自分で判断するのではなく、周囲の人が判断してあげるくらいの気持ちの方が良いと私自身は考えている。

◆健康維持のために

新おとな世代になってくると、目に見えて分かってくる体力・脳力の衰えと、見た目ではわからない心の衰えがある。加齢による衰えは少なからず誰にでもあるので、衰えを遅くしようという考えがある。衰えを阻止しようというのがアンチエイジングであれば、衰え方をゆっくりさせるスローエイジングという考え方もある。

特にスローエイジングは、部分的なアンチエイジングとは違い、体・頭・心を全体的に考えて、生活自体を健康維持を目的とした暮らし方に変えることである。病気や不健康を治すことは医療機関に任せることにして、どのように新おとな世代の健康維持を行うかをこれからも考えてみたい。

(続く) 




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